
時代は「こちくら郊外」での暮らし!? 具体的なエリアや実際にかかるコストとは?
近年、都心部の住宅価格の高騰や生活環境への関心の高まりから、新しいライフスタイルが注目を集めています。それが「こちくら郊外」での暮らしです。グリーン車や特急・新幹線を活用した快適な通勤を実現しながら、広々とした住空間や豊かな自然環境を手に入れる——そんな理想的な生活が、実は思っている以上に現実的な選択肢になっているのです。
本記事では、「こちくら郊外」とは何か、具体的にどのようなエリアが該当するのか、そして実際にかかるコストはいくらなのかを詳しく解説します。さらに、コスト面だけでは測れない、郊外での暮らしがもたらす豊かさについてもご紹介。都心での生活に限界を感じている方、より質の高い生活環境を求めている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 1.「こちくら郊外」とは?
- 2.「こちくら郊外」の具体的なエリアは?
- 3.実際にかかるコストは?
- 4.コスト以外のメリットとは?
- まとめ
1. 「こちくら郊外」とは?
「こちくら郊外」とは、2025年12月に生まれたばかりの新しい造語で、「心地良い暮らし」を略した言葉です。具体的には、グリーン車や特急・新幹線を利用することで快適な通勤を実現しながら、都心では得られない心地よい暮らしを手に入れられる郊外地域のことを指します。
この言葉が生まれた背景には、都心部での住宅価格の高騰があります。東京23区をはじめとする都心エリアでは、マンション価格が年々上昇を続けており、理想とする広さや環境の住まいを手に入れることが困難になっています。特に家族で暮らす場合、十分な居住スペースを確保しようとすると、予算オーバーになってしまうケースが少なくありません。
そこで注目されているのが、「多少距離があっても、座って快適に通勤でき、かつ理想的な住環境が手に入る郊外」という新しい選択肢です。従来の「郊外=満員電車での長時間通勤」というイメージとは異なり、新幹線やグリーン車を活用することで、通勤時間を有効活用できる点が大きな特徴となっています。

新幹線通勤のメリットは、単に移動時間の短縮だけではありません。座席が確保されているため、通勤時間中にメールのチェックや資料の読み込み、あるいは読書やリラックスといった時間の使い方が可能になります。満員電車のストレスから解放され、質の高い通勤時間を過ごせることは、日々の生活の質を大きく向上させる要因となっています。
このように、「こちくら郊外」は、働き方や暮らし方の価値観が多様化する現代において、仕事と生活の質の両立を実現する新しいライフスタイルの選択肢として、多くの人々から関心を集めているのです。
2. 「こちくら郊外」の具体的なエリアは?
それでは、実際に「こちくら郊外」として注目されている具体的なエリアを見ていきましょう。新幹線でアクセス可能なエリアを中心に、それぞれの特徴や魅力をご紹介します。

小田原(神奈川県)
小田原は、東海道新幹線を利用すれば東京駅まで最短33分でアクセス可能な、「こちくら郊外」の代表的なエリアです。歴史ある小田原城を有する城下町としての風情と、箱根への玄関口としての利便性を兼ね備えています。
3LDKの家賃相場は約9万円と、都心と比較すると大幅に抑えられています。週末には小田原城の散策や、箱根の温泉へ気軽に足を延ばせるなど、歴史と自然を身近に感じられる生活が魅力です。商業施設も充実しており、日常の買い物に不便を感じることはありません。
熱海(静岡県)
東京駅から約46分の熱海は、リゾート地としてのイメージが強いエリアですが、実は新幹線通勤にも適した立地となっています。海が近く自然豊かな環境でありながら、都心へのアクセスも良好という、まさに理想的な「こちくら郊外」です。
温泉街としての魅力もあり、日常的に温泉を楽しめる生活は熱海ならではの贅沢と言えるでしょう。海沿いの景観や新鮮な海産物など、リゾート感覚を日常生活に取り入れられる点が大きな魅力です。
三島(静岡県)
東京駅まで約50分(こだま利用)の三島は、富士山の湧水がある自然豊かな街として知られています。特に注目すべきは、終電が三島終着となる便があることで、遅くまで仕事があっても安心して帰宅できる点です。
富士山の伏流水による清らかな水環境は、三島の大きな魅力の一つです。楽寿園をはじめとする湧水スポットや、水の都ならではの美しい景観が日常に溶け込んでいます。
熊谷(埼玉県)
北陸新幹線・上越新幹線を利用して東京駅まで39分でアクセス可能な熊谷は、3LDKの家賃相場が約7万円台と非常にリーズナブルな点が魅力です。さらに注目すべきは、市が提供する新幹線定期券購入補助金制度です。月額最大2万円(最長2年)の補助が受けられるため、実質的な通勤コストを大幅に削減できます。
この補助制度により、新幹線通勤のハードルが大きく下がり、「こちくら郊外」での生活をより現実的な選択肢にしています。
本庄早稲田(埼玉県)
東京駅まで約47分の本庄早稲田は、新幹線通勤補助として、住宅購入時に最大12万円の補助が受けられる制度があります。自然豊かな環境でありながら、商業施設も充実しており、生活の利便性と自然環境の両立が図れるエリアです。
特に、マイホームの購入を検討している方にとっては、補助制度を活用することで初期費用の負担を軽減できる点が大きなメリットとなります。
越後湯沢(新潟県)
東京駅まで79分と、他のエリアと比較すると通勤時間はやや長めですが、越後湯沢の最大の魅力は、月額最大5万円(最長10年)という、最も手厚い新幹線通勤補助金制度です。
スキーリゾートとして有名な越後湯沢では、冬季のウィンタースポーツはもちろん、四季折々の自然を満喫できる生活が待っています。補助金を活用すれば、通勤コストの負担を大幅に軽減しながら、豊かな自然環境での生活を実現できます。
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3. 実際にかかるコストは?
「こちくら郊外」での生活を検討する上で、最も気になるのが実際のコストではないでしょうか。新幹線通勤となると定期代が高額になるイメージがありますが、家賃の差額を考慮すると、実は都心に住むよりも経済的なケースが多いのです。ここでは、代表的な3つのエリアについて、具体的な数字を見ていきましょう。
3-1. 小田原エリア(東海道新幹線)
通勤コスト
- 新幹線定期(東京~小田原):月73,930円(3ヶ月定期なら月70,237円)
- 所要時間:約35分
家賃相場の差
- 東京23区 2LDK:約24万円
- 小田原 2LDK:約10~12万円
- 差額:約12万円
トータル収支
- 通勤費増加:+7.4万円
- 家賃削減:-12万円
- 実質:月4.6万円の節約
小田原エリアでは、新幹線定期代を支払っても、なお月4.6万円の節約が可能です。年間で考えると55.2万円もの差額が生まれることになります。この金額を貯蓄や趣味、家族との時間に充てることができれば、生活の質は大きく向上するでしょう。
3-2. 熱海エリア(東海道新幹線)
通勤コスト
- 新幹線定期(東京~熱海):月86,990円(3ヶ月定期なら月82,653円)
- 所要時間:約41分
家賃相場の差
- 東京23区 2LDK:約24万円
- 熱海 2LDK:約8~10万円
- 差額:約14万円
トータル収支
- 通勤費増加:+8.7万円
- 家賃削減:-14万円
- 実質:月5.3万円の節約
熱海エリアは、小田原よりもさらに家賃相場が低いため、月5.3万円、年間で63.6万円の節約が可能です。リゾート地ならではの魅力を享受しながら、経済的にもメリットが大きい点が特徴です。温泉や海の近くで暮らしながら、都心勤務を続けられるという、まさに理想的なライフスタイルと言えるでしょう。
3-3. 那須塩原エリア(東北新幹線)
通勤コスト
- 新幹線定期(東京~那須塩原):月132,120円(3ヶ月定期なら月125,517円)
- 所要時間:約1時間8分
家賃相場の差
- 東京23区 2LDK:約24万円
- 那須塩原 2LDK:約6~8万円
- 差額:約16万円
トータル収支
- 通勤費増加:+13.2万円
- 家賃削減:-16万円
- 実質:月2.8万円の節約
那須塩原エリアは、通勤時間が1時間を超えるため、他のエリアと比較すると定期代が高額になります。しかし、家賃相場が東京23区の約3分の1程度と非常に低いため、それでもなお月2.8万円、年間で33.6万円の節約が可能です。那須高原の豊かな自然環境の中で、ゆとりある生活を送りたい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
これらの試算からわかるように、「こちくら郊外」での生活は、新幹線定期代を考慮しても、都心に住み続けるよりも経済的にメリットがあるケースが多いのです。さらに、自治体による補助金制度を活用できる場合は、さらに大きな節約効果が期待できます。
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4. コスト以外のメリットとは?
「こちくら郊外」での暮らしの魅力は、経済的なメリットだけではありません。お金では測れない、生活の質の向上という大きな価値があります。ここでは、コスト面以外の具体的なメリットをご紹介します。

広い住空間:都心の2〜3倍の広さを実現
一般的に、4人家族で戸建てを建てる場合、100〜120㎡ほどの広さが適切で、支障なく暮らせると言われています。しかし、東京都内でこの広さを確保するのは非常に困難です。不動産経済研究所の調査によると、2025年の新築マンション平均専有面積は66.67㎡で、23区の6割にあたる14区の平均専有面積は65~75㎡に収まっているのが現状です。
※参考:不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向」(//www.fudousankeizai.co.jp/)
一方、「こちくら郊外」エリアでは、同じ予算でも都心の2〜3倍の広さの物件を選ぶことが可能です。子ども部屋を個別に設けたり、在宅ワーク用の書斎を確保したり、趣味のスペースを作ったりと、ゆとりある空間設計が実現できます。広々とした住空間は、家族全員の生活の質を向上させ、心身の健康にも良い影響を与えます。
自然環境の豊かさ:都心では得られない体験
週末の海水浴、温泉、ハイキングなど、都心では実現が難しい自然との触れ合いが日常の一部となります。都会で働いていると、必然的に居住区もその近辺になり、休日に出かけようにも人混みばかりというシチュエーションはよくある話です。
しかし、「こちくら郊外」では、自宅から数分で美しい自然にアクセスできます。朝のジョギングコースが海岸沿いだったり、週末の散歩で四季折々の風景を楽しめたりと、自然が身近にある生活は心の豊かさをもたらします。特に子育て世代にとっては、子どもたちが自然の中でのびのびと遊べる環境は何物にも代えがたい価値があるでしょう。
子育て環境の充実
のんびりとした土地柄なので、地域の人も優しく、のびのびと子育てができる環境が整っています。例えば、小田原市では出産応援給付金や医療費助成などの支援が手厚く、子育て世帯にとって大きなサポートとなっています。
また、通学路の安全性、公園の充実度、地域コミュニティの温かさなど、子どもが健やかに育つための要素が揃っているのも「こちくら郊外」の特徴です。都心の慌ただしさから離れ、ゆったりとした時間の流れの中で家族との時間を大切にできる環境は、子どもの情緒的な発達にも良い影響を与えるでしょう。
通勤中の仕事・読書が可能
新幹線通勤の最大のメリットの一つは、満員電車からの完全解放です。座席が確保されているため、通勤時間を有効に活用できます。メールの整理や資料の読み込みを済ませておけば、出社後すぐに本格的な業務に入れるため、仕事の効率も大幅に向上します。
あるいは、読書や語学学習など、自己投資の時間として活用することも可能です。往復で1時間以上を自分の時間として使えることは、キャリアアップや趣味の充実にもつながります。通勤時間がストレスではなく、貴重な自分時間になることで、生活全体のクオリティが大きく変わってくるのです。
まとめ
「こちくら郊外」での暮らしは、都心での生活に限界を感じている方、より質の高い生活環境を求めている方にとって、非常に魅力的な選択肢です。新幹線やグリーン車を活用した快適な通勤を実現しながら、広々とした住空間、豊かな自然環境、充実した子育て環境を手に入れることができます。
経済的にも、新幹線定期代を考慮しても都心に住むより月々数万円の節約が可能で、年間で考えると30万円以上の差額が生まれるケースもあります。さらに、自治体の補助金制度を活用すれば、より一層経済的な負担を軽減できます。
お金だけでは測れない、生活の質の向上という大きな価値を得られることが、「こちくら郊外」での暮らしの最大の魅力と言えるでしょう。働き方や暮らし方の価値観が多様化する現代において、仕事と生活の質の両立を実現する新しいライフスタイルとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
