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「コンセプト賃貸」という新しい暮らし方――

「コンセプト賃貸」という新しい暮らし方――"好きを詰め込んだ家"に住む時代が来た

設備


「家賃を払うなら、どうせなら自分の好きなものに囲まれた部屋に住みたい」――そう思ったことはありませんか?

白い壁、フローリング、備え付けのエアコン。機能的ではあるけれど、どこか無個性で、帰るたびにテンションが上がるわけでもない。そんな"普通の賃貸"に少し物足りなさを感じている方が、近年ぐっと増えてきています。

そんな時代の変化に合わせて注目を集めているのが、「コンセプト賃貸」という新しい住まいのスタイルです。サウナ付き、図書館風、カフェスタイル、アウトドア仕様…テーマや世界観を部屋全体に落とし込んだ物件が、都心を中心に続々と登場しています。

この記事では、コンセプト賃貸の意味や特徴から、人気のコンセプト7選、住む際のメリット・デメリット、そして後悔しない選び方まで、まるごと解説します。






目次

  1. 1.「コンセプト賃貸」とは?
  2. 2.なぜ今注目されているの?
  3. 3.コンセプト賃貸に住むメリット・デメリット
  4. 4.後悔しない選び方とは?
  5. まとめ





1.「コンセプト賃貸」とは?


コンセプト賃貸とは、特定のテーマや世界観を部屋全体に落とし込んだ賃貸物件のことです。内装・設備・インテリアのすべてが一つのコンセプトで統一されており、入居した瞬間から「その世界観の中で暮らす」体験ができるのが最大の特徴です。

単に「デザインがおしゃれ」「インテリアにこだわっている」というだけではなく、コンセプト賃貸はより踏み込んだアプローチをとります。たとえばサウナ付きの物件では、浴室に本格的なサウナ室・水風呂が設置されており、「自宅でいつでもサウナが楽しめる暮らし」が設計されています。図書館風の物件であれば、壁一面の本棚や読書に特化した照明・空調が整えられています。



普通の賃貸との違い

内装・デザインの面では、普通の賃貸は白壁とフローリングを基本とした標準的な仕上がりが一般的です。一方、コンセプト賃貸はテーマに沿った統一デザインが施されており、部屋に足を踏み入れた瞬間から独自の世界観を感じられます。

普通の賃貸は生活に必要な最低限の設備が整っていれば十分とされていますが、コンセプト賃貸はそのコンセプトに特化した専用設備が用意されており、テーマを体感するための環境が整っています。

普通の賃貸がエリアの相場通りであるのに対し、コンセプト賃貸は同じエリアで比較しても月1〜3万円程度高めに設定されているケースが多いです。ただし、その価格差はデザインや設備、そして「その空間でしか得られない体験」への対価と考えると、納得感を持って受け入れる入居者が多いのも事実です。



なぜ今注目されているの?

背景には、ここ数年で大きく変化した「住まいへの意識」があります。コロナ禍をきっかけに在宅時間が劇的に増えたことで、「どうせ長い時間を過ごすなら、自分らしい空間に住みたい」という意識が広がりました。これは単なる一時的なトレンドではなく、今も続いている価値観のシフトです。

また、モノよりコト・体験を重視する消費行動の変化も追い風になっています。洋服や家具を買い揃えることより、「体験できる空間に住む」ことに価値を感じる世代が増えたのです。


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2. 人気のコンセプト7選


① サウナ系


個室サウナ・水風呂・外気浴スペースを完備した物件です。健康意識の高いビジネスパーソンを中心に絶大な人気を誇り、港区・渋谷区といった都心エリアを中心に急増しています。「仕事帰りにわざわざサウナ施設に行かなくても、家に帰れば整えられる」という体験は、一度味わったらやめられないという声が多く聞かれます。



② 図書館系


壁一面の本棚、読書に最適化された間接照明、静音設計の空間が特徴です。活字好き・知的好奇心の旺盛な層から根強い支持を受けており、在宅ワークとの相性も抜群です。本に囲まれた空間は集中力を高め、「カフェより家の方がはかどる」という環境を自宅で実現できます。



③ アウトドア系


室内テントスペース、ハンモック、アウトドア調の内装が特徴の物件です。キャンプや登山が好きな方が、帰宅後も"旅気分"を味わえる空間として設計されています。休日ごとにキャンプに行かなくても、日常の中にアウトドア感を溶け込ませた暮らしが実現できます。



④ カフェ系


バリスタ仕様のカウンターキッチン、ヴィンテージ調の家具、落ち着いた照明で統一されたスタイルです。テレワークが普及した今、「家がいちばん好きなカフェ」という環境を求める方から人気が高まっています。来客時にもそのまま「自宅カフェ」として使えるのが魅力です。



⑤ ワインセラー系


温度・湿度が管理されたワインセラーを完備した物件で、ワインを日常的に楽しむ食通や外資系エグゼクティブから人気があります。高級賃貸物件に多く見られ、ポータルサイトには掲載されない未公開物件として流通しているケースも多いのが特徴です。



⑥ 防音スタジオ系


防音設備を備えた空間で、楽器演奏や音楽制作・ポッドキャスト収録などができる物件です。クリエイターや音楽家に向けた特化型の物件で、「音を出すために毎回スタジオを借りる必要がない」という実用性が高く評価されています。



⑦ ガレージ系


愛車と一緒に暮らせるビルトインガレージ付きの物件です。車・バイク好きにとって「家と愛車が一体化する」憧れの住まいとして注目されています。単なる駐車スペースではなく、整備・DIY・鑑賞のためのプライベートな空間として使えるのが魅力です。


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3. コンセプト賃貸に住むメリット・デメリット



メリット



自分らしい暮らしがすぐに手に入る

内装・設備がすでに整っているため、入居初日から「理想の世界観」の中で生活をスタートできます。DIYや家具購入の手間・費用をかけることなく、好きな空間を手に入れられるのは大きな魅力です。こだわりの設備を一から揃えると数十〜数百万円かかることもある一方、コンセプト賃貸であれば最初からすべてが揃った状態で暮らしに入れます。「帰宅するたびに気分が上がる」という体験は、毎日の生活の質を根本から変えてくれます。



初期費用を抑えられる場合がある

設備や内装が家賃に含まれているケースが多く、トータルコストで見るとお得になることがあります。たとえばサウナを自宅に設置しようとすると数百万円の工事費がかかりますが、サウナ付き賃貸であれば月々の家賃の中でその体験ができます。さらに、敷金・礼金がゼロの物件を選べば、引越し時の初期費用もぐっと抑えることができます。コンセプトに惚れ込んでいるほど「最初から揃っている」ことの価値は大きく感じられるはずです。



毎日のモチベーションが上がる

好きなものに囲まれた空間は、仕事・趣味・休息の質を高める効果があります。「家に帰るのが楽しみ」という感覚が生まれやすく、在宅ワーク中の集中力や、帰宅後のリカバリーの質にも良い影響を与えます。また個性的な空間は来客時の話題にもなりやすく、プライベートのコミュニケーションが豊かになるという声もよく聞かれます。



デメリット



家賃が割高になりやすい

デザインや専用設備に投資している分、同エリアの普通の賃貸と比べて月1〜3万円程度家賃が高くなるケースがほとんどです。長期間住む場合はその差額が積み重なるため、月々の予算とライフスタイルのバランスを冷静に考えることが必要です。「設備の体験価値」と「家賃の差額」を天秤にかけて、納得できるかどうかが判断の分かれ目になります。



趣味が変わると飽きる可能性がある

コンセプトにどっぷりハマっている今は最高でも、数年後に好みが変わると「合わない部屋」になってしまうリスクがあります。特に最近ハマり始めたばかりの趣味や、流行りのコンセプトに飛びついた場合は注意が必要です。「3年後も同じコンセプトに情熱を持てるか」を契約前に自問してみましょう。



物件数がまだ少ない

コンセプト賃貸はまだ発展途上のジャンルで、希望のエリア・コンセプトで探すと選択肢が限られることがあります。都心エリアでは増加傾向にありますが、郊外では選択肢がほぼない場合も。そのため、コンセプト物件に強い不動産会社に相談するのが最短ルートになります。


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4. 後悔しない選び方とは?



そのコンセプト、3年後も好き?

コンセプト賃貸を選ぶ際に最初に自分に問いかけてほしいのが、「このコンセプト、本当に長続きする好きなものか?」という点です。

流行りのコンセプトや、最近ハマり始めたばかりの趣味に基づいた物件は、数年後に「なんでこの部屋にしたんだろう…」となるリスクがあります。反対に、10代の頃からずっと好きなもの・毎日触れていたいものであれば、3年・5年経っても飽きる可能性は低いでしょう。

また、「コンセプトに一目惚れ」だけでなく、立地・広さ・家賃といった基本条件だけで見ても納得できるかも必ず確認してください。コンセプトを抜きにしても「この物件に住みたい」と思えるかどうかが、後悔しない選択の鍵になります。



デザインだけでなく、設備も最新か確認する

コンセプト賃貸において内見時に確認すべきポイントは、見た目の美しさだけではありません。実際に体験できる設備が正常に動作しているか、最新の状態に保たれているかを必ずチェックしましょう。

たとえばサウナ付きの物件なら、実際に温度が適切に上がるか・水風呂の水温管理はどうか。ワインセラー付きなら温度・湿度設定が正確に機能しているか。防音スタジオ付きなら実際に音を出してみて、遮音性能が謳い文句通りかを確かめる。こういった「コンセプトの肝になる設備」を実際に動かして確認することが重要です。



「デザイナーズ」「リノベ」「テーマ型」という言葉で検索する

コンセプト賃貸を探す際に「コンセプト賃貸」というキーワードでポータルサイトを検索しても、思ったほど物件が出てこないことがあります。多くの物件は「デザイナーズ」「リノベーション」「テーマ型」「こだわり物件」といった表記で掲載されているためです。

また、こだわりの強いコンセプト物件は、一般のポータルサイトには掲載されない未公開物件として流通しているケースも少なくありません。特にサウナ付き・ワインセラー付きといった希少性の高い設備を持つ物件は、水面下で成約してしまうことも多いのが実情です。

こういった物件にアクセスするためには、高級賃貸・デザイナーズ物件に強い不動産会社への直接相談が最も近道です。「こんなコンセプトの部屋に住みたい」という理想をスタッフに伝えることで、ポータルサイトには出ていない物件を紹介してもらえる可能性があります。


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まとめ

コンセプト賃貸は、暮らしに「体験」と「個性」を求める人にとって、とても魅力的な選択肢です。ただし、見た目の素敵さだけに惹かれて決断するのではなく、自分のライフスタイルとの相性・予算・実際の設備状態をしっかり確認した上で選ぶことが大切です。

どうせ家賃を払うなら、帰るたびにテンションが上がる空間に住みましょう。そんな暮らしを実現するために、ぜひ専門家の力を借りてみてください。



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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。

(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課


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