
"なんか暗い…"の正体はコレだった。部屋の雰囲気は照明で決まる。賃貸で使える照明の種類と選び方
新しい部屋に引っ越してきたとき、こんな経験をしたことはないでしょうか。家具を置いて、カーテンを吊るして、いざ夜を迎えてみると——「なんか暗いな…」。
照明はちゃんとついている。電球が切れているわけでもない。それなのになぜか部屋全体が薄暗く感じる。せっかく気に入って選んだ部屋なのに、雰囲気が出ない。そんなモヤモヤを抱えたことがある方、実はとても多いんです。
結論からいうと、賃貸の「なんか暗い」は、照明の使い方を少し変えるだけで驚くほど改善します。 照明は「ついていればいい」ものではなく、部屋の雰囲気を決定づける重要なインテリア要素のひとつ。今回は、賃貸でよくある照明の失敗から、色・明るさの基礎知識、場所別のおすすめ照明、さらに工事不要で使えるグッズまで、一気にご紹介します。
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1.「なんか暗い…」の正体|賃貸でよくある照明の失敗

備え付けの照明をそのまま使っている
賃貸物件の多くには、最初からシーリングライトが取り付けられています。「あるものを使えばいい」という発想は自然ですが、これが「なんか暗い」の大きな原因になりがちです。備え付けの照明は、部屋の広さや用途に合わせて選ばれていないことがほとんどで、6畳用の照明が8畳の部屋に取り付けられているケースも珍しくありません。古い照明器具はそもそもの光量が不足していることも多く、電球が正常でも部屋全体が薄暗い、という状態が生まれます。
まず試してほしいのが、今使っているシーリングライトの型番を調べて対応畳数を確認することです。部屋の広さより適応面積が小さいものが付いていたら、照明の交換を検討しましょう。
光の色を気にしていない
照明には「色(色温度)」があります。青白い光もあれば、オレンジがかった暖かい光もある。この色の違いが、部屋の明るさの「感じ方」に大きく影響します。たとえば、寝室に青白い昼光色の照明を使うと、明るさは十分でも「なんとなく落ち着かない・疲れる」という感覚になりやすいです。逆にリビング全体を暗めの電球色だけで統一すると「くつろげるけど暗い」と感じることも。「色と用途の組み合わせ」を意識するだけで、体感の明るさはがらりと変わります。
部屋の隅まで光が届いていない
天井中央に照明が1灯だけある場合、部屋の端や角に影が生まれやすくなります。これは光量の問題ではなく、光の「配置」の問題です。特に家具を置いた後は棚やソファが影を作り、思った以上に生活スペースが暗くなります。中央1灯で部屋全体をカバーしようとするのには限界があるので、サブ照明を1〜2個加えるだけで部屋の印象が劇的に変わります。
2. 照明の「色」で部屋の印象がガラリと変わる
電球色

夕暮れのような温かみのあるオレンジがかった光です。ホテルや高級レストランでよく使われていて、リラックスやくつろぎの雰囲気を作るのが得意。寝室やリビング、玄関に特におすすめです。ただし光が暖色なため、細かい作業や読書には少し暗く感じることもあります。料理の色が実際より美味しそうに見えてしまうという、なんとも困った副作用もあったりします。
昼白色

は、自然光に近い白い光で、もっともバランスのよい色温度です。迷ったらこれ、というくらい万能で、リビング・キッチン・洗面所・子ども部屋など、どんな場所にも馴染みやすいです。清潔感があり色の見え方も自然なので、照明を初めて選ぶ方にも安心しておすすめできます。
昼光色

は、青みがかったクールな白い光です。集中力が上がりやすく、書斎や勉強スペースには向いていますが、リビングや寝室に使うと落ち着かない印象になりやすいため、場所をしっかり選ぶ必要があります。
「照明の色なんて変えられないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、電球を替えるだけで色温度を変えることができます。 最近のLED電球は色温度が選べる商品が豊富で、工事不要・原状回復も簡単。数百円〜数千円の投資で部屋の雰囲気が大きく変わります。
3. リビング・寝室・玄関…場所別おすすめ照明
リビング|「くつろぎ」と「使いやすさ」を両立する

リビングは1日の中でもっとも長く過ごす場所です。食事・読書・テレビ・会話など、さまざまな用途をこなす必要があるため、1種類の照明だけで完結させようとするとどうしても無理が出てきます。おすすめは「昼白色のシーリングライトをメインに、電球色のフロアランプをサブに加える」という組み合わせです。夜にメインをオフにしてフロアランプだけにすると、一気にリラックスムードに変化します。照明を「切り替える」習慣を持つことが、リビングを快適にする最大のポイントです。調光機能付きのシーリングライトが1台あると、時間帯や気分に合わせて明るさをコントロールできるのでさらに便利ですよ。
寝室|眠りを邪魔しない「落ち着き」を最優先に

寝室に求められるのは、ずばり眠りに誘う照明です。青白い昼光色は脳を覚醒させてしまうため、寝室には不向き。電球色の温かみのある光を選ぶことが鉄則です。就寝前はベッドサイドランプだけにして部屋全体を暗めにするのがベストで、光量を落とすほど眠りに入りやすくなることが複数の睡眠研究でも示されています。電球色のシーリングライト(調光機能付きが理想)と、ベッドサイドに置く電球色のテーブルランプの組み合わせが定番です。
キッチン|「見やすさ」が安全につながる

キッチンは料理中の安全のために、明るさと見やすさが最優先です。食材の色が正確に見える昼白色〜昼光色が向いていて、電球色だと食材の鮮度が判断しにくくなることもあります。特に調理台の手元は影になりやすいので、カウンター下にテープライトや手元灯を1本追加するだけで安全性と快適さが格段にアップします。小さな工夫ですが、毎日使う場所だけに効果は大きいです。
4. 賃貸照明グッズおすすめ|工事不要・原状回復OKのアイテム完全ガイド
フロアランプ・テーブルランプ
床に直接置く背の高いフロアランプは、ソファやベッド脇に置くだけで部屋全体をふわっと明るくできるのが魅力です。電源を挿すだけで使えるため、賃貸でも気軽に取り入れられます。選ぶ際は電球交換の仕様をチェックするのがおすすめで、E26口金タイプなら汎用性が高く、市販のLED電球やスマート電球に付け替え可能なので「色温度を変えながら長く使いたい」という方によく向いています。
価格帯は3,000円〜30,000円程度と幅広く、ニトリ・IKEA・無印良品で手頃なものから、北欧系ブランドのデザイン性の高いものまで揃っています。
テープライト・間接照明
テープライトは、貼り付けるだけで本格的な間接照明が作れるアイテムです。テレビ裏・棚の下・ベッドのヘッドボード周り・デスク周りなど、あらゆる場所で活用できます。特にテレビ裏への設置が人気で、暗い部屋での目の負担が減るうえ、高級ホテルやバーのような雰囲気を演出できます。
原状回復が気になる方は、壁紙対応の「はがせる両面テープ」を使うか、家具や棚の裏側など壁を避けて設置するのが安心です。5mタイプで1,000〜5,000円程度とコスパも抜群なので、「まず試してみたい」という最初の一歩にもぴったりです。
調光器・スマート電球
既存の照明にスマート電球を取り付けるだけで、スマートフォンや声で照明をコントロールできるようになります。AlexaやGoogle Homeとの連携で「おやすみ」と声をかけたら照明が消える、帰宅と同時に自動点灯する、といった暮らしの自動化も手軽に実現できます。SwitchBot・Philips Hue・IKEAのTRÅDFRIシリーズなどが人気で、電球1個あたり2,000〜5,000円程度から導入できます。
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まとめ|照明を変えれば、暮らしが変わる
今回ご紹介した内容を振り返ると、「なんか暗い…」の正体は、照明の光量・色・配置のどれか(またはその組み合わせ)にあることがほとんどでした。備え付けの照明の適応畳数を確認すること、電球色・昼白色・昼光色を場所に合わせて使い分けること、天井1灯に頼らずフロアランプやテープライトでサブ照明を加えること。この3つを意識するだけで、毎日帰る部屋の雰囲気はがらりと変わります。
照明はインテリアの中でも費用対効果が高い投資のひとつです。まずは手軽なテープライト1本、あるいはフロアランプ1台から試してみてください。きっと「もっと早くやればよかった」と思うはずです。
執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課






