
ローストビーフもパンも焼ける。コンベック付き賃貸で、毎日の料理が変わった話
「賃貸なのに、こんな設備があるの?」——よくそう驚かれます。
コンベックとはどんな設備なのかという基礎知識から、実際に作れるレシピの紹介、物件を選ぶときの確認ポイントまで、わかりやすくお伝えします。「キッチン設備にこだわった部屋探しをしたい」という方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- こんな設備、賃貸にあったの?
- コンベックって何?電子レンジ・オーブンとどう違うの?
- 実際に作ってみた。コンベックで変わった「週末の食卓」
- コンベック付き賃貸を選ぶとき、これだけは確認して
- 「キッチンで選ぶ賃貸」という考え方が、暮らしの満足度を上げる理由
- まとめ
1. こんな設備、賃貸にあったの?
賃貸物件を探す際、多くの方がまずチェックするのは家賃・駅からの距離・間取り・日当たりといった基本条件です。キッチン設備まで細かく目を向ける方は、実はそれほど多くありません。「IHかガスか」は確認しても、それ以上は「まあ普通に使えれば」と流してしまいがちです。
しかし、実際に暮らし始めてから「もう少しキッチンにこだわればよかった」と感じる方が多いのも事実です。毎日使う場所だからこそ、設備の充実度は生活の満足感に直結します。
コンベック付き物件は高級賃貸でよく見られる
コンベックは一般的な賃貸物件には少なく、主に高級マンションや設備充実型の物件に備わっていることが多い設備です。コンロの下部に大きな扉として組み込まれているため、慣れないと「収納かな?」と見過ごしてしまうこともあります。
ミナトスタイルが取り扱う港区・都心エリアの高級賃貸物件では、システムキッチンの一部としてコンベックが標準搭載されているケースも少なくありません。こだわりのキッチンは、ハイクラス物件ならではの魅力のひとつといえます。
弊社スタッフが実際にお部屋をご案内する際、コンベックの前で立ち止まるお客さまは少なくありません。「これって何ですか?」と聞かれることも多く、「ガスオーブンで、ローストビーフやパンが焼けるんですよ」とお伝えすると、ほぼ例外なく表情が変わります。
「え、賃貸でそれが使えるんですか?」「料理好きなので、これがあるなら決めてもいいかも」——そんな声をいただくことが非常に多いです。コンベックの存在を知った瞬間に、物件への印象が大きく変わるお客さまを、私たちは何度も見てきました。
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2. コンベックって何?電子レンジ・オーブンとどう違うの?

「コンベック」とは、給湯器や厨房機器などの熱エネルギー機器を手掛ける大手メーカー・リンナイ株式会社が製造・販売するガス式のオーブン機器のことです。正式には「コンベクションオーブン(convection oven)」とも呼ばれ、高温の熱風を庫内で循環させることで食材を均一に、かつスピーディーに加熱するのが最大の特徴です。
ビルトインタイプとしてキッチン下部に組み込まれることが多く、その存在感は業務用厨房にも引けを取らないほど。コンベックがあれば、ローストビーフ・本格パン・丸ごとチキン・グラタンなど、これまでお店でしか食べられなかったような料理が自宅で楽しめます。
電子レンジ・オーブンとの違いは「熱の伝え方」
同じ「加熱して調理する」設備でも、コンベック・電子レンジ・電気オーブンは熱の伝え方がまったく異なります。
コンベックの最大の強みは、ガスならではの強火力です。高温の熱風が食材の外側を一気に包み込むことで、表面はこんがりと香ばしく、中はしっかり火が通るという理想の仕上がりを実現します。電気オーブンと比べて予熱にかかる時間も短く、調理時間の大幅な短縮も可能です。
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3. 実際に作ってみた。コンベックで変わった「週末の食卓」

「使い方が難しそう」「どんな料理が作れるの?」——コンベック初心者の方がよく持つ疑問です。実際にはとても使いやすく、作れる料理の幅は想像以上です。ここでは特に人気の3つのレシピ体験をご紹介します。
レシピ① ローストビーフ

- ①牛もも肉(400〜500g)に塩・こしょう・おろしニンニクをすり込み、30分ほど常温に戻す
- ②フライパンで全面を強火で素早く焼き、表面に焼き色をつける
- ③コンベック(200℃)に入れ、約20〜25分加熱
- ④取り出してアルミホイルで包み、15分ほど休ませてから切り分ける
レシピ② 本格パン

- ①強力粉・水・塩・ドライイースト・砂糖・バターをこねてまとめる
- ②コンベックの発酵モード(35℃)で一次発酵・約40分
- ③ガス抜き・成形後、再度発酵モード(40℃)で二次発酵・約20分
- ④200℃に予熱したコンベックで約15〜18分焼き上げる
レシピ③ グラタン・ドリア

グラタンやドリアは、コンベックの「表面をこんがり焼く」能力が最も映える料理のひとつです。電子レンジで作るグラタンとは比べものにならない焼き色と香ばしさが、そのままテーブルに出せる本格的な仕上がりを実現します。2段のオーブン皿を同時に使えるモデルなら、グラタンとパンを一度に焼き上げることも可能です。
寒い季節にコンベックから取り出した熱々のグラタンは、まさに至福のひと皿です。
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4. コンベック付き賃貸を選ぶとき、これだけは確認して
① ガスの種類を確認する
コンベックはガスを熱源とするため、物件のガス種別の確認は必須です。都市ガス対応とプロパンガス(LPガス)対応のコンベックは互換性がなく、設置されている機器の種類が重要になります。
また、プロパンガスの物件は都市ガスに比べてガス料金が高い傾向があります。コンベックを頻繁に使う方は、月々の光熱費への影響も考慮に入れておきましょう。
② 専用電源コンセントがあるか確認する
コンベックはガス機器ですが、ファンや電子制御のためにAC100Vの電源が必要です。特に電子コンベック(電子レンジ機能付き)は消費電力が大きく、専用の電気配線が求められる場合があります。
内見の際は、コンベック付近に専用コンセントが設けられているかを確認しましょう。賃貸物件では入居者が勝手に電気工事を行うことは原則できないため、配線の有無は事前に管理会社へ確認しておくことが重要です。
③ 庫内の容量とサイズを確認する
コンベックの庫内容量は機種によって異なり、30L前後のコンパクトタイプから44Lの大容量タイプまであります。丸ごとチキンやローストビーフなどの大きな料理を作りたい方には、44Lの大容量タイプがおすすめです。
扉を実際に開けて、庫内の広さと深さを確認しておきましょう。気になる場合は管理会社に型番を確認してもらうことも有効です。
④ キッチン全体のスペースも合わせて確認する
コンベックを使いこなすには、キッチン全体の広さも重要です。焼き上がった食材を取り出して休ませたり、複数の料理を同時に準備したりするには、調理台のスペースが必要になります。コンベック単体だけでなく、シンクの広さや作業スペースの使い勝手も含めてキッチン全体を見渡すようにしましょう。
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5. 「キッチンで選ぶ賃貸」という考え方が、暮らしの満足度を上げる理由
部屋探しの条件として「家賃」「駅距離」「間取り」を重視する方は多いですが、「キッチン設備」を最初から条件に入れている方はまだ少数派です。しかし、実際に暮らし始めると、キッチンの充実度が毎日の生活の満足感に大きく影響することに気づく方が多くいます。毎日使う場所だからこそ、設備の差が少しずつ積み重なっていくのです。
リモートワーク時代に、家で過ごす時間の質を上げることは重要
コロナ禍以降、リモートワークが定着した現代では、家で過ごす時間が以前よりも格段に増えています。通勤時間がなくなった分、自宅での生活の質がそのまま生活満足感につながる時代になりました。
週末だけでなく平日の昼も自宅で食事をする機会が増えた今、キッチンで料理をする時間はひとつの「余暇」になっています。コンベックがあれば、ランチにグラタン、週末にローストビーフといったように、毎日の食事がちょっとした楽しみになります。「帰りたくなる部屋」「家にいることが好きになる暮らし」は、キッチンから作られる部分も大きいのです。
食費の節約効果という、現実的なメリットもある
本格的な料理が自宅でできるようになると、外食やデリバリーに頼る機会が自然と減ります。ローストビーフやグラタンは外食すれば1皿数千円かかりますが、コンベックがあれば材料費だけで作れます。仮にコンベック付き物件の家賃が少し高めだったとしても、食費の節約効果で十分にカバーできるケースも少なくありません。
キッチン設備を「ただのおまけ」ではなく、生活コスト全体に影響する投資として捉え直すことで、物件選びの視野が広がります。
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まとめ
この記事では、コンベックという設備の基礎知識から実際のレシピ体験、物件を選ぶ際の確認ポイントまでをお伝えしました。この際にキッチンの設備を条件に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
