
SOHO(ソーホー)の意味とは?事務所可と何が違うの?メリットデメリットまで詳しく解説!
近年、働き方改革やリモートワークの普及により、「SOHO」という言葉を耳にする機会が増えました。フリーランスとして独立を考えている方や、小規模な事業を始めようとしている方にとって、SOHOは魅力的な選択肢の一つです。
しかし、「SOHOって具体的にどういう意味なの?」「事務所可物件とは何が違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、SOHOの基本的な意味から、メリット・デメリット、適している職種まで詳しく解説していきます。
目次
- 「SOHO」とは
- SOHOのメリットは?
- SOHOのデメリットは?
- SOHOが適している仕事・職種
- まとめ:ニーズに合ったお部屋探しを!
1. 「SOHO」とは
「SOHO」は「Small Office/Home Office(スモールオフィス・ホームオフィス)」の略称で、ITを活用して小規模なオフィスや自宅を仕事場として働く労働スタイルのことを指します。もともとはニューヨークのマンハッタン南部にある地区名に由来していますが、現在では働き方そのものを表す言葉として広く使われています。
このワークスタイルを選ぶ方の多くは、個人事業主や10名以下の小規模な法人事業者です。インターネット環境とパソコンがあれば場所を選ばずに仕事ができる時代だからこそ、こうした働き方が注目されているんですね。
不動産業界において「SOHO物件」という場合は、事務所兼住居として利用したい人が入居できる居住用物件を指します。つまり、住むことを主目的としながらも、そこで仕事をすることが認められている物件ということです。通常の賃貸物件では事業活動が禁止されているケースがほとんどですが、SOHO物件であれば、大家さんや管理会社が事業利用を承諾しているので、安心して自宅で仕事をすることができます。
事務所可物件との違いは?
SOHOについて調べていると、「事務所可物件」という言葉も目にすることがあるでしょう。この二つは似ているようで、実は重要な違いがあります。
SOHO物件と事務所可物件の最大の違いは、「基本的な使い方が居住用であるか事業用であるか」という点にあります。事務所可物件は、その名の通り事務所として使うことを前提とした物件です。賃貸借契約も事業用として結ばれることが一般的で、法人登記が可能なケースが多く、看板や表札の設置も比較的自由にできます。ただし、住居としての利用は想定されていないため、寝泊まりすることは基本的にできません。
一方、SOHO物件は基本的に居住用として契約します。あくまでも「住む」ことがメインで、そこで仕事もできるという位置づけなんです。だから、住民票を移すこともできますし、寝泊まりも当然可能です。ただし、事業色が強くなりすぎる使い方、例えば不特定多数の来客があったり、看板を大きく掲げたりすることは制限されることが多いんですね。

自分がどのような働き方をしたいのか、事業規模はどの程度かを考えて、SOHO物件と事務所可物件のどちらが適しているか判断することが大切です。例えば、毎日のように取引先の方が訪問されるような事業なら事務所可物件の方が向いていますし、基本的に一人で作業して時々オンラインミーティングをする程度なら、SOHO物件で十分でしょう。
2. SOHOのメリットは?
SOHOという働き方や、SOHO物件を選ぶことには、さまざまなメリットがあります。ここでは主なメリットを詳しくご紹介していきますね。
オフィス用賃貸物件と比べて安い
SOHO物件の最大のメリットの一つは、なんといってもコストを大幅に抑えられるという点です。起業したばかりの方や、フリーランスとして独立したばかりの方にとって、これは本当に助かるポイントなんですよ。
事業用のオフィス物件を借りる場合、賃料が居住用物件よりも高く設定されていることが一般的です。同じ広さ、同じエリアの物件でも、事業用となると家賃が1.5倍から2倍近くになることも珍しくありません。さらに、初期費用として敷金が6ヶ月分から12ヶ月分必要になることも多く、礼金や仲介手数料も含めると、契約時に数百万円の資金が必要になることもあります。
一方、SOHO物件は居住用物件として契約するため、初期費用や月々の賃料を大幅に抑えることができます。敷金・礼金も居住用の相場、つまりそれぞれ1〜2ヶ月分程度で済むことが多く、起業したばかりで資金に余裕がない方にとっては非常に助かります。浮いたお金を設備投資や広告宣伝費に回せるのは、事業を軌道に乗せる上で大きなアドバンテージになります。
さらに嬉しいのが、自宅兼事務所として使用する場合、家賃の一部を経費として計上できるという点です。仕事で使用している部分の面積比や時間比などを合理的に計算して按分すれば、確定申告の際に経費として認められます。例えば、50平米の部屋のうち10平米を仕事専用スペースとして使っている場合、家賃の20%を経費として計上できる可能性があります。月10万円の家賃であれば、2万円を事業経費にできるということです。年間で考えると24万円ですから、かなり大きな節税効果ですよね。
自由な働き方ができる
SOHOのもう一つの大きな魅力は、自由度の高い働き方が実現できるという点です。これは働き方改革が叫ばれる現代において、本当に価値のあるメリットだと思います。
まず、通勤時間がゼロになるというのは想像以上に大きなメリットです。東京で働いている方なら、片道1時間以上かけて通勤している方も珍しくないでしょう。往復で2時間、週5日なら週10時間も通勤に使っていることになります。これがすべて自分の時間になるんです。その分を仕事に充てて生産性を上げることもできますし、趣味や家族との時間に使うこともできます。満員電車のストレスからも解放されて、心身ともに健康的な生活を送りやすくなるでしょう。
また、仕事環境を自分好みに自由にカスタマイズできるのも大きなメリットです。デスクや椅子、照明、音楽など、自分が最も集中できる環境を作り上げることができます。オフィスでは難しい観葉植物を置いたり、アロマを焚いたりすることも自由です。こうした環境面での自由度は、クリエイティブな仕事をする方にとって特に重要ですよね。
働く時間や休日なども自己裁量で決められるため、早朝型の人は朝早くから仕事を始めることができますし、夜型の人は自分のリズムに合わせて仕事をすることが可能です。急な用事ができたときも、柔軟に対応しやすいでしょう。
特に、家事や育児との両立がしやすいという点は、子育て中の方にとって非常に大きなメリットです。子どもの送り迎えの時間に合わせて仕事のスケジュールを調整したり、家事の合間に仕事を進めたりすることができます。介護が必要な家族がいる場合も、在宅で仕事ができれば対応しやすくなります。
寝泊まりができる
事務所可物件との大きな違いとして、SOHO物件では寝泊まりが可能という点が挙げられます。これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実はとても重要なポイントなんです。
SOHO物件は住居用として契約しているからこそ、シャワーやキッチン、寝室といった生活設備が整っています。仕事が忙しい時期には集中して作業することもできますし、逆にオフの日はリラックスして過ごすこともできます。納期前など仕事だけに集中したい期間に、移動時間ゼロで効率的に働けるのは大きな利点です。深夜まで作業して、そのまま同じ場所で休んで、朝起きたらすぐに仕事を再開できるんです。
また、住民票を移すこともできるため、本当の意味で「そこに住んでいる」という実態を作ることができます。これは各種手続きや郵便物の受け取りなどにおいても便利です。
3. SOHOのデメリットは?
メリットの多いSOHO物件ですが、いくつか注意すべきデメリットもあります。契約してから「こんなはずじゃなかった」とならないように、しっかりと理解しておきましょう。
不特定多数の人の出入りは不可
SOHO物件の最も大きな制約の一つが、不特定多数の人の出入りができないという点です。これは本当に重要なポイントなので、しっかり理解しておいてください。
SOHO物件はあくまでも「住む」ことが主目的の居住用物件です。そのため、通常の住宅と同じように、マンションやアパートの他の住人が快適に暮らせる環境を保つ必要があります。もし事業のために多くの人が頻繁に出入りするようになると、「住む」という本来の目的とは異なる用途で使用しているとみなされ、契約違反となる可能性があります。最悪の場合、賃貸借契約を解除されてしまうこともあるんです。
また、建物の用途や消防法との関係も重要です。居住用として建てられた建物で不特定多数の出入りがあると、消防局の立ち入り検査で引っかかる可能性があります。事務所や店舗として使用する場合には、消防設備や避難経路などに関して、居住用とは異なる基準が適用されることがあるからです。

具体的には、店舗やサロンとして一般客を受け入れたり、セミナーを頻繁に開催したり、塾として生徒を多数受け入れたりすることは避けるべきです。もちろん、まったく来客がNGというわけではありません。たまに取引先の方が1〜2名訪ねてくる程度であれば、多くのSOHO物件で問題ないでしょう。ただし、契約前に必ず大家さんや管理会社に確認することが大切です。
現代では、ZoomやTeamsなどのオンラインミーティングツールが充実しているので、来客を減らすことは十分可能です。むしろ、お互いの移動時間も削減できて効率的ですし、コロナ禍以降はオンラインでの打ち合わせも一般的になっています。
看板、表札の設置ができない
事業を行う上で、自社の存在をアピールしたいと考えるのは自然なことです。でも、SOHO物件では看板や表札を自由に設置できないことが多いので注意が必要なんです。
マンションやアパートの外観は、建物全体の景観や資産価値に影響します。そのため、個別の部屋ごとに大きな看板を掲げたり、ドアに会社名を大きく表示したりすることは、多くの場合禁止されています。特に高級マンションや分譲マンションの賃貸物件では、管理規約で看板の設置が厳しく制限されていることがほとんどです。
このため、来客がある場合には、部屋番号を正確に伝えたり、建物の外観写真を事前に送ったりするなど、訪問先を間違わないよう工夫が求められます。初めて訪れる方にとっては、会社名の看板がないと少し不安に感じることもあるでしょう。
ただし、玄関ドアのネームプレート部分に小さく屋号を記載する程度であれば、許可される場合もあります。必ず契約前に確認しておきましょう。
法人登記ができない場合もある
法人として事業を行う場合、会社の本店所在地を法務局に登記する必要があります。しかし、SOHO物件では法人登記ができない場合が少なくないんです。
これは、契約が個人名義で行われること、そして居住用物件であることが理由です。大家さんや管理会社の方針によって、法人登記を明確に禁止している物件も多く存在します。
法人登記ができないと、法人口座の開設が難しくなったり、法人用のクレジットカードが作れなかったり、取引先からの信用度が下がったりする可能性があります。公的な補助金や助成金の申請に支障が出ることもあります。
すでに法人を設立している方や、近い将来法人化を考えている方は、契約前に必ず「法人登記が可能かどうか」を確認することが重要です。物件によっては、追加の条件をクリアすれば登記を認めてくれる場合もあります。
どうしても法人登記が必要な場合は、バーチャルオフィスを併用する、法人登記可能な別の住所を用意する、最初から事務所可物件を選ぶといった選択肢も検討すべきでしょう。
4. SOHOが適している仕事・職種
SOHOという働き方は、すべての職種に適しているわけではありません。ここでは、特にSOHOに向いている仕事や職種をご紹介します。
グラフィックデザイナー、Webデザイナー、イラストレーターなどのクリエイティブ職は、SOHOとの相性が非常に良い職種です。これらの仕事は、パソコンと専用ソフトウェア、そしてインターネット環境があれば、場所を選ばずに作業ができます。クライアントとのやり取りもメールやチャットツール、オンラインミーティングで完結することがほとんどで、対面での打ち合わせや来客も少ないのが特徴です。
記事執筆、コピーライティング、編集などを行うライターも、SOHOに非常に適した職種です。ライターの仕事に必要なのは、基本的にパソコンとインターネット環境だけ。取材が必要な場合は外出しますが、執筆作業自体は自宅で完結します。個人で活動し、ミーティングも基本的にオンラインで行えるため、SOHO物件の制約にも引っかかりにくいんです。
動画編集も近年需要が急増している職種で、SOHOに適しています。YouTuberや企業のプロモーション動画制作など、動画編集には高性能なパソコンと専用ソフトウェアが必要ですが、作業自体は一人で完結します。クライアントとのやり取りはオンラインが中心で、完成した動画もインターネット経由で納品できます。
Webサイトやアプリの開発を行うプログラマー、システムエンジニアも、SOHOワークに向いている職種の代表格です。プログラミングは基本的に一人で行う作業であり、チームで開発する場合でもGitHubなどのバージョン管理システムやSlackなどのコミュニケーションツールを使えば、オンラインで十分に連携できます。ミーティングもビデオ会議で行えるため、来客はほとんどありません。
これらの職種に共通しているのは、パソコンとインターネット環境があれば仕事ができること、個人または少人数で活動していること、クライアントとのコミュニケーションがオンライン中心であること、来客や対面ミーティングが少ないこと、そして成果物をデータで納品できることです。
逆に、飲食店や美容室など店舗として一般客を受け入れる業種、在庫を大量に保管する必要がある物販業、頻繁に取引先との対面ミーティングが必要な営業職、多くのスタッフを雇用して事業を行う場合などは、SOHO物件には不向きです。
まとめ:ニーズに合ったお部屋探しを!
ここまで、SOHOの意味からメリット・デメリット、適している職種まで詳しく解説してきました。SOHOは、コストを抑えながら自由な働き方を実現できる魅力的な選択肢です。特に、個人事業主やフリーランスとして活動する方、小規模な事業を始めたばかりの方にとって、初期投資を抑えられるSOHO物件は大きな助けとなるでしょう。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
