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「テニスコートが庭」東京都内に

「テニスコートが庭」東京都内に"テニスコート付き賃貸"が実在した。その住み心地とは。

趣味・アイデア


「庭にテニスコートがある暮らし」——そう聞くと、多くの人は海外ドラマに出てくるような郊外の豪邸か、地方の別荘地を思い浮かべるのではないだろうか。まさか東京都内の、しかも賃貸で叶うとは思わないかもしれない。

ところが実際に調べてみると、港区や世田谷区といった都心の一等地に、敷地内や共用部にテニスコートを備えた賃貸マンションが存在する。今回は、その"知る人ぞ知る"物件たちの実態と、テニスコート付き賃貸ならではの住み心地、そして憧れの暮らしを叶えるための探し方まで、じっくり掘り下げていきたい。




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1. "庭がテニスコート"の賃貸が存在?



一見ありえない組み合わせ

「テニスコート付き賃貸」と聞いて、ピンとくる人は少ないだろう。実際、大手賃貸ポータルサイトで「テニスコート付き」と検索窓に打ち込んでも、期待するような結果はまず返ってこない。

三井の賃貸「レジデントファースト」で「テニスコート付き 分譲マンション 東京」と検索した際も、該当する物件情報は見つからず、一般的な分譲マンションの情報が代わりに表示される結果となった。物件検索サイトで「テニスコート付き 家 中古 都内」と調べても同様に、一致する物件は見つからないという表示になる。

つまり、都内の主要な不動産ポータルサイトでは「テニスコート付き」というキーワード単体でヒットする物件はほとんど存在しないのが実情だ。この時点だけを見れば、「テニスコート付き賃貸」はほぼ都市伝説のようにも思えてくる。



それでも、探せば見つかる

しかし、あきらめて掘り下げるのをやめてしまうのはもったいない。個別の高級賃貸専門サイトや、ヴィンテージマンションを扱う仲介サイトまで範囲を広げると、話は一変する。

たとえば港区や世田谷区といった都心有数の高級住宅エリアには、敷地内にテニスコートを備えた大規模マンションが実在する。中には、住民専用のテニスコートを敷地内に持つ、非常に珍しい低層レジデンスも存在するというから驚きだ。

こうした物件は決して多くはないものの、たしかに東京都内に息づいている。次の章では、実際にどのような物件があるのか、具体的に紹介していく。



なぜこのエリアに集中しているのか

テニスコート付き物件が港区・世田谷区といったエリアに偏っているのには、明確な理由がある。どちらも地価が高く、まとまった広い敷地を確保しやすかった時代に大規模開発が行われたエリアだからだ。

テニスコートという設備は、当然ながら広大な敷地面積を必要とする。バブル期前後に建てられた大規模マンションや、閑静な住宅街に建つ低層レジデンスは、まさにそうした「土地を贅沢に使う」ことが許された時代の産物と言える。都心の一等地でありながら緑や広さを確保できているのは、こうした背景があってこそなのだ。





2. 芝浦の超高層タワマンと世田谷の低層レジデンス



タワマンの共用施設としてのテニスコート

まず紹介したいのが、港区芝浦にそびえる超高層タワーマンション「芝浦アイランド グローヴタワー」だ。田町駅から徒歩8分に位置するこの49階建てタワーは、芝浦アイランドシリーズの一つ。共用施設が非常に充実しており、「タワーマンションでも数少ないテニスコートやフットサル場まで完備」しているという。

設計・施工は鹿島建設が手がけ、1LDKから3LDKまで幅広い間取りを用意。アクアテラスやバーベキュー設備なども備わっており、「アクティブなライフスタイルをサポート」する共用施設が充実しているのが特徴だ。高層階からの都心の眺望を楽しみながら、地上階のコートで汗を流す。そんな二層構造の暮らしが成立しているのが、タワマン型ならではの面白さと言えるだろう。




世田谷・等々力の低層レジデンスという選択肢

一方、まったく異なるアプローチで「テニスコート付き」を実現しているのが、世田谷区等々力エリアの低層マンションだ。玉川野毛公園に隣接し、徒歩5分ほどで等々力渓谷にもアクセスできる緑豊かな環境に建つこの物件は、RC造3階建ての低層マンション。敷地内に専用のテニスコートを持つという、非常に珍しい造りになっている。

1988年築というから、まさにバブル期ならではの贅沢な設計思想を体現した建物と言えるだろう。近年フルリノベーションが施され、3LDKに納戸付き、専有面積141㎡強というゆとりある間取りへと生まれ変わった例も紹介されている※5。広々とした専用テラスも備え、都心にいながら緑と静けさに包まれた暮らしを実現できる点が大きな魅力だ。



対照的な2つの"コート付き"

同じ「テニスコート付き賃貸」でも、そのあり方はまったく対照的であることがわかる。


  • 芝浦のタワマン(共用型)
  • 多くの住民とシェアしながら、都心の利便性とセットでコートを利用するスタイル

  • 等々力の低層レジデンス(専有型)
  • 戸数が少なく、まるで一戸建てのような"庭感覚"に近いスタイル

どちらのタイプにも共通しているのは、「テニスコート」という設備が単なるスポーツ施設ではなく、その物件が持つ"格"や"時代性"を象徴するシンボルになっているという点だ。





3. 気になる住み心地は?



「専用」か「共用」かで暮らしはこう変わる

テニスコート付き賃貸を検討するうえで、まず押さえておきたいのが「そのコートは専用なのか、共用なのか」という点だ。

芝浦のようなタワーマンションの場合、テニスコートはあくまで住民全体で使う共用施設。多くは予約制で、順番にコートを利用するスタイルが一般的だ。「思い立ったらすぐコートに出る」という気軽さとは、少し性質が異なる。

一方、等々力エリアのように敷地内に専用コートを備えたケースでは、そもそもの戸数が少なく、実質的に「庭にコートがある」感覚に近い暮らしができる。この距離感の近さこそが、専有型レジデンスならではの魅力と言えるだろう。



有料利用が基本、"タダで使える"わけではない

見落としがちなポイントとして、テニスコートは物件によって「有料設備」であるケースが多いことも押さえておきたい。

実際、品川駅近くに建つ大規模マンション「ペアシティ・ルネッサンス」では、敷地内に日本庭園やテニスコートを備えているものの、「敷地内テニスコートあり(有料)」との記載がある。家賃を払えば無条件に使い放題というわけではなく、コート使用料が別途発生する仕組みが一般的なようだ。

物件を検討する際は、家賃だけでなく「コートの利用ルールと追加費用」も必ず事前に確認しておきたいポイントになる。



家賃帯はやはり高級クラス

こうした物件はいずれも、いわゆる高級賃貸・ヴィンテージマンションのカテゴリーに入る。世田谷区等々力の専用コート付き低層レジデンスでは、家賃60万円前後、専有面積120㎡超という規模感で紹介されていた例もあり、決して「気軽に住める」価格帯ではないことがわかる。テニスコートという設備そのものが、広い敷地と潤沢な管理費を前提とした"贅沢の象徴"であることがうかがえる。



セキュリティや管理体制も充実

家賃が高い分、住環境の質も比例して高いことが多い。芝浦のタワーマンションでは、内廊下やオートロック、防犯カメラ、24時間有人管理といったセキュリティ設備が整っているとされる。こうした管理体制の手厚さも、テニスコート付き高級賃貸に共通する特徴と言えそうだ。

「テニスコート付き」という響きだけで夢が膨らむが、実際の住み心地は「気軽に使える庭」というよりは「予約や追加料金を伴う、上質なアメニティ」に近いというのが実態のようだ。



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4. テニス好きが都内で"庭付き"生活を叶える方法


一般的な賃貸検索では見つからない

ここまで紹介してきたように、「テニスコート付き賃貸」は数こそ少ないものの、都内に確かに実在する。ただし厄介なのが、その探し方だ。物件検索サイトで「中古マンション テニスコート」と検索しても、出てくるのは広島県や神奈川県、群馬県など全国各地の物件ばかりで、都内のテニスコート付き物件にはなかなかたどり着けない。

つまり、一般的な不動産ポータルサイトの検索窓に「テニスコート付き」と打ち込むだけでは、目当ての物件にはまず出会えないというのが実情なのだ。



狙うべきは高級賃貸専門サイトとエリア指定


①高級賃貸・ヴィンテージマンション専門の仲介サイトを当たる 

一般ポータルには載らない"隠れテニスコート付き"物件は、富裕層向け物件に特化した仲介会社が情報を持っているケースが多い。地道な問い合わせや相談が、結果的に近道になる。


②エリアを港区・世田谷区に絞って探す 

今回登場した物件はいずれも港区(芝浦・品川周辺)か世田谷区(等々力周辺)。広い敷地を確保できた時代に建てられた大規模・低層の高級マンションが多いこの2エリアは、テニスコート付き物件が見つかる確率が高い"当たりエリア"と言える。

港区エリアに強い当社であれば、こうした一般には出回りにくい高級物件の情報網も豊富だ。ご希望のエリアや条件を伺ったうえで、テニスコート付きをはじめとした共用設備が充実した物件をピンポイントでご提案することもできる。



タワマン型か低層型か、ライフスタイルで選ぶ


  • 都心の利便性を保ちながら趣味も楽しみたい人 
  • → 芝浦のような共用型タワーマンション向き。駅近・高セキュリティ・多彩な共用施設とセットでテニスも楽しめる。
  • 緑豊かな環境でゆったり暮らしたい人 
  • → 等々力のような専有型低層レジデンス向き。戸建て感覚に近い暮らしの中に、庭のようなコートがある贅沢を味わえる。

自分の理想の暮らし方が明確になったら、あとは信頼できる不動産会社に相談し、条件に合う物件を一緒に探してもらうのが最も効率的だ。



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まとめ


「都内でテニスコート付き賃貸」と聞くと非現実的に思えるが、実際にはエリアと探し方さえ間違えなければ、その夢はちゃんと存在している。芝浦のような都心型タワーマンションの共用コートから、等々力のような専有型低層レジデンスまで、そのスタイルは実に多様だ。家賃は決して安くないし、コートの利用にも予約制や追加費用といった制約はあるが、都会の真ん中で「庭でラケットを振る」という体験は、他の設備では代えがたい価値があるはずだ。

そして、こうした希少な物件ほど、一般的な賃貸ポータルサイトの検索だけでは出会えないというのが今回わかった大きなポイントだった。港区・世田谷区といった高級住宅エリアに強い不動産会社に直接相談することこそが、理想の住まいへの一番の近道と言える。

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  • 執筆監修

    趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。

    (株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課